AIエージェントに「記憶力」を与える!会話の忘却問題を解決するメモリ管理キット — ReMe

agentscope-ai/ReMePython1.4k

ReMeは、AIエージェント(自動で作業をこなすAIプログラム)に「記憶」を持たせるためのツールキットです。通常のAIは長い会話の途中で昔の話を忘れてしまったり、新しい会話を始めると前回の内容をまったく覚えていなかったりしますが、ReMeを使うと過去の会話を自動的に要約・保存し、次の会話で自動的に思い出せるようになります。メモリの保存方式は「ファイル形式」と「ベクトル検索形式」の2種類があり、ファイル形式ではMarkdownファイルとして人間が直接読んだり編集したりでき、ベクトル形式ではユーザーの好みやタスク経験などを意味で検索できます。AIエージェントを開発しているプログラマーや、AIアシスタントに長期記憶を持たせたい人に最適なツールです。

🔥 なぜ話題?

AIエージェントの実用化が急速に進む中で、『会話が途切れると記憶を失う』という根本的な課題を解決するツールとして注目されています。特にファイルベースで記憶が透明に管理でき、人間が直接確認・編集できるという独自のアプローチが、他のメモリ管理ツールとの差別化ポイントとなり話題を集めています。

💡 こう使える!

たとえば、毎日AIアシスタントにプログラミングの相談をしている場合、昨日『Pythonのバージョンは3.12を使っている』と伝えた情報をReMeが自動で記憶し、今日の新しい会話で『昨日のPythonスクリプトの続きをお願い』と言うだけで、使用バージョンや前回の進捗を思い出して作業を再開してくれます。

ユースケース: AIチャットボットやAIアシスタントに長期記憶を持たせて、過去の会話内容や好みを覚えてもらうために使います。

  • AIが過去の会話を自動要約して保存し、次の会話で思い出せる長期記憶機能
  • Markdownファイルとして記憶を保存するので人間が直接読んだり編集できる透明性の高い設計
  • ベクトル検索とキーワード検索を組み合わせたハイブリッド記憶検索で必要な情報を的確に見つけられる
  • ターミナルで使えるAIアシスタント「ReMeCli」がすぐに試せる
  • 会話が長くなりすぎた時に自動で要約・圧縮してコンテキスト溢れを防止
GitHubで見る →

ReMe: Memory Management Kit for Agents - Remember Me, Refine Me.

技術情報

言語

Python

ライセンス

Apache-2.0

最終更新

2026-03-04

スター数

1,450

フォーク数

126

Issue数

25

トピック

agentai-agentsmemorymemoryscoperagreme

技術詳細

アーキテクチャ・仕組み

ReMeは2つの記憶システムを提供します:

1. ファイルベース(CoPaw Memory System)

  • メモリをMarkdownファイルとして保存(MEMORY.mdに長期記憶、memory/YYYY-MM-DD.mdに日次サマリー)
  • 大きすぎるツール出力はtool_result/に自動退避し、期限切れファイルは自動削除
  • Compactor: ReActエージェントが会話履歴を「目標・制約・進捗・決定事項・次のステップ・重要コンテキスト」の構造化チェックポイントに圧縮
  • Summarizer: ReActエージェント + ファイル操作ツール(read/write/edit)で、AIが自律的にどの情報を記録すべきか判断
  • MemoryCompactionHook: 推論ステップ前にトークン使用量をチェックし、閾値超過時に自動圧縮を実行
  • previous_summaryを渡すことで差分更新(インクリメンタルアップデート)に対応

2. ベクトルベース

  • 3種類のメモリタイプ:個人メモリ(ユーザーの好み)、タスクメモリ(タスク実行経験)、ツールメモリ(ツール使用経験)
  • ベクトルDBバックエンド:localchromaqdrantelasticsearchに対応

記憶検索の仕組み

  • ハイブリッド検索: ベクトル類似度検索(重み0.7)+ BM25全文検索(重み0.3)のスコア融合
  • ベクトル検索は言い回しが違っても意味が近い内容を見つけられ、BM25は正確なキーワード一致に強い

対応環境

  • Python 3.10以上
  • ストレージバックエンド: auto(Windowsはlocal、その他はchroma)/ chroma / local
  • Embedding次元数: デフォルト1024(設定可能)
  • Embeddingキャッシュ: 有効/無効切り替え可、最大2000エントリ

主要な設定パラメータ

パラメータ説明デフォルト
max_input_lengthモデルのコンテキストウィンドウ(トークン数)128000
memory_compact_ratio圧縮発動の閾値(max_input_length × ratio)0.7
language要約言語(zh/空文字列)-
tool_result_thresholdツール出力のファイル退避閾値(文字数)1000
retention_daystool_resultファイルの保持日数7

組み込みツール一覧(ReMeCli)

  • memory_search: ベクトル+BM25ハイブリッド検索
  • bash: bashコマンド実行(タイムアウト・出力制限付き)
  • ls: ディレクトリ構造表示
  • read: ファイル読み込み(テキスト・画像対応、分割読み込み可)
  • edit: テキスト完全一致後の置換編集
  • write: ファイル書き込み(ディレクトリ自動作成)
  • execute_code: Pythonコード実行
  • web_search: Tavily経由のWeb検索

連携

  • AgentScopeのコンポーネント(ChatModelBase、Formatter、Toolkit等)と統合
  • CoPawのMemoryManagerがReMeCopawを継承して利用
  • 状態のシリアライズ/デシリアライズ(state_dict/load_state_dict)でセッション永続化に対応

ライセンス

Apache License 2.0(商用利用可能)

インストール・クイックスタート

インストール

pip install -U reme-ai

環境変数の設定

プロジェクトルートに .env ファイルを作成し、以下を設定します:

REME_LLM_API_KEY=sk-xxx
REME_LLM_BASE_URL=https://dashscope.aliyuncs.com/compatible-mode/v1
REME_EMBEDDING_API_KEY=sk-xxx
REME_EMBEDDING_BASE_URL=https://dashscope.aliyuncs.com/compatible-mode/v1
TAVILY_API_KEY=tvly-xxx  # Web検索用(オプション)

ターミナルアシスタントの起動

remecli config=cli

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